映画【ブラッド・スローン】にみる生きる為に好む好まざるに関わらず、取らなければならない選択
主人公は元は金融界でのエリート、
しかし不注意で起こした事故で人生が一変してしまう。
プリズンブレイクに出てくる様な激ヤバな刑務所に収監され、生き残る為に好む好まざるに関わらず、変わらざるを得なかった男の物語。
この映画、収監前の主人公と収監後の主人公の変わり具合にまず驚きます。
収監前の主人公は良くも悪くもスーツを着たホワイトカラーのお坊ちゃんと言った感じでした。
そして、この映画の中盤で、戦士になるか犠牲者なるかというくだりが出てきます。
ある人物を殺って刑務所内での地位を上げるか、逆にお前が犠牲になって殺られるか選ばなければならない重要な場面です。
映画では戦士か犠牲者かの2択ですが、社会やビジネスシーン、人間関係でもどっちかのポジションにつかなければならない場面ってのはあるように思います。
私達は学校やバイト先、会社でもどっちを選ぶか、どちらにつくかを日々選びながら生きています。
良い悪いや、善や悪、そんなものでは括れない選択です。
時には誰かを傷つける選択や蹴落とす選択もあったと思います。
イジメなければイジメられると言った感じのニュアンスで捉えてください。
このシーンは物語上、主人公の転換点となる重要なシーンとなっています。
ここから主人公は頭と鍛え上げた肉体を武器に刑務所内での地位を築き上げていきます。
刑務所を仕切ってるボスとのラストバトルはかなり見応えがありました。
そしている場所や外見は変わっても、家族のことを想い続ける父親というのは一貫してブレてない主人公に最後は泣けました。
ただのバチバチやり合うだけのプリズン映画じゃ無かった。
人が刺されるシーンや血飛沫が飛ぶシーンも出てくるので苦手な方は観覧注意です。
ですが、それらを差し引いてみても個人的にはブラッド・スローンかなりオススメです。