映画【鑑定士と顔のない依頼人】
とても素晴らしい作品でした。
ざっくり言ったら大掛かりな詐欺と復讐の話しなんですが、絵図を描いてカタにハメるって感じでそれがスゴく緻密に作り込まれてる。
人生の最後で自分の全てと心までも奪われるというのはいかほどのものか
奪われるというよりかは、壊されると言った方が適切かもしれません。
他の方のレビュー等拝見していても後味はたしかに悪い映画ではあると思います。
ですが、男女の関係性って少なからず、狐と狸の化かし合いみたいな要素が入り込むものだとも思います。
必要悪というか完璧100%綺麗な関係性なんてこの世に存在しないわけで、そのような関係性って逆に不健全かなとも思います。
ある程度不健全なのが人間です。
主人公は絵画の中に見ていたような女性性を現実世界でも求めてしまったが故に悲劇は起きてしまったと言えるのかもしれません。