映画【イコライザー】におけるクロエ・グレース・モレッツの娼婦役の醸し出す美しさ
ストーリーは単純明快だけど、誰かに変わる切っ掛けを与えられるような、
そういう人で在りたいと思わせてくれる映画です。
デンゼル・ワシントンはやはりこういう正義の役が一番ハマっているなと感じます。
このイコライザーにも出演している、
クロエ・グレース・モレッツちゃんはトムとジェリーに出演していますが、『キック・アス』で演じたヒット・ガールで一気に知名度を上げ、
モールスでは14歳にして掴みどころのないどこか陰のある少女を熱演し、
その魅力で男の子をコントロールして猟奇殺人を続けるヴァンパイアの少女アビーを演じています。
そしてこのイコライザーでは夢や目標があるにはあるけど、底辺の生活から抜け出せないでいる人生がドン詰まっている娼婦の役を演じているんですが、そのアバズレっぷりが見事だったと思います。
端的に言ってしまうと安い女の役なんですが
その醸し出す雰囲気から逆に色気のようなものを放っており、それがとても美しく思えるんですよね、
振り幅がすごい役者さんですね。
一連の出演作を見ているとそれがよくわかります。
クロエちゃんはカワイイと美しいが融合している稀有な役者さんだと思います。
映画【ハチミツとクローバー】における蒼井優さんの透明感と美しさについて
蒼井優さん綺麗だよねって言うと、いや、ないわ笑みたいな返しを良くされるんですが、なんで普通に綺麗じゃん
ハチミツとクローバーのはぐちゃんを見て欲しい。
蒼井優さんの良さが全て出てる
蒼井優さん透明感があるって表現されることが多いけど、独特の雰囲気と色気がありますね。
芸能界でよく言われている魔性の女かどうかは知りませんが(でも多分そうw)何人もの大御所俳優達が彼女にノックアウトされてしまってる時点でその魅力に気づいてほしい
映画【さざなみ】
45年間連れ添った夫婦に一通の手紙が届く、
夫の昔の婚約者についての詳細を妻は知ることになる。
そこからの妻の心の揺れる様子を描く。
はじめは近かった夫との距離が徐々に離れていく様子や心が波の様に揺れ動く様を女優さんが見事に演じている。
奥さんがパンドラの箱を開けてしまうんだよ...。
人間生きてれば墓場まで持って行きたいことのひとつやふたつぐらいはあるとは思うんですが、
わかっててもそこをあえて見ないようにするって意識も人間関係上手く回していく上で必要だと思うし、
それで上手くいってるんだったらわざわざパンドラの箱を開ける必要性って無い気はするけど、
男女でまた意見は違ってくる映画なんだろうなとは思う。
書評『すべては一杯のコーヒーから』松田公太さんのその信念
松田公太さんの"すべては一杯のコーヒーから"には非常に感銘を受けました。
今、タリーズって言ったらどこにでもあるけど、
タリーズは向こうから勝手に来たわけじゃなくて、
アメリカで飲んだタリーズコーヒーの美味しさに心を打たれた都銀出身のひとりの青年が、
何とかこのコーヒーを日本で売らせてくれないかとタリーズの会長にアポ無し飛び込みで会いに行って直談判して、
色々ありながらも何とか日本での1年間の契約権をもぎ取って、
背水の陣で7000万の借金を背負い、
銀座に一店舗目を出店し、
店に寝袋を持ち込んで寝泊まりしながら軌道に乗せ、
2店舗目、3店舗目とスタバとバトりながらも地道に店舗を増やして行き、
2001年には飲食業界最速の記録で上場させて、
16年には630店舗、
今は700店舗ちょっとあるのかな、
20年現在タリーズがどこに行ってもある状態になってる。
当時、アメリカの地で青年が美味しいと思ったそのコーヒーが完全に日本に根付いたと言っていい。
そのはじめの軌跡がこの本には記されている、
まさしくすべては一杯のコーヒーから。
オススメです
ポルノグラフィティのアゲハ蝶の歌詞の美しさ
ポルノグラフィティのアゲハ蝶をはじめて聞いた時は、
なんて綺麗な歌詞なんだと思いましたね。
哲学的で問いを投げかけてくるような詩的な歌詞に美しさを感じました。
アゲハ蝶はこの世のものじゃないんじゃないかってぐらいに歌詞が美しいんですよね、
現実感がないっていうかな、フワフワしてるっていうか掴みどころがないっていうか、
黄泉の国のことを実際に見てきて歌ってる曲って感じすらします。
ポルノの曲って鋼の錬金術師のメリッサが一番有名だと思いますが
私は、全然有名じゃない『瞳の奥をのぞかせて』という曲も好きです。
愛憎相半ばするような、
どうあれ相容れない相手を一方的に想うことの痛さみたいなものをこの曲からは感じますね。
映画【「鬼滅の刃」無限列車編】
鬼滅の刃2期が決定したみたいですね。
鬼滅の刃は最終巻まで全て読んでますが凄かったですね。
ラスボスの鬼舞辻無惨のことだけじゃなくて鬼滅の世界線では誰と誰がひっつくんだ!!?
みたいな読者の意図も全部汲み取った上で綺麗に終わらせいました。
まさに完結と言った感じです。
ひろゆきさんが鬼滅の刃が流行ったのはコロナで他に映画やってなかったからじゃないすかね。
みたいなクソ醒めたこと言ってましたけど、それだけの訳がありません。
純粋にコンテンツとしての価値が高いからですよ。
作品を読んでるのか読んでないのか知りませんが、まず読んでから言ってほしいですねこういうことは、
ひろゆきさんは別に好きでも嫌いでもないですが斜に見すぎててたまに滑ってる時があるなと感じますね
斜に見てるから稀に本質的なことも言うんですが、視点が偏ってるから同時にムラがあるよなとも思います。
天才性のタイプにはそんな人が多いです。
松本人志さんとかもそのタイプですね。
映画【鑑定士と顔のない依頼人】
とても素晴らしい作品でした。
ざっくり言ったら大掛かりな詐欺と復讐の話しなんですが、絵図を描いてカタにハメるって感じでそれがスゴく緻密に作り込まれてる。
人生の最後で自分の全てと心までも奪われるというのはいかほどのものか
奪われるというよりかは、壊されると言った方が適切かもしれません。
他の方のレビュー等拝見していても後味はたしかに悪い映画ではあると思います。
ですが、男女の関係性って少なからず、狐と狸の化かし合いみたいな要素が入り込むものだとも思います。
必要悪というか完璧100%綺麗な関係性なんてこの世に存在しないわけで、そのような関係性って逆に不健全かなとも思います。
ある程度不健全なのが人間です。
主人公は絵画の中に見ていたような女性性を現実世界でも求めてしまったが故に悲劇は起きてしまったと言えるのかもしれません。