映画【チェイサー】
韓国で実際にあった猟奇殺人を題材にしている映画です。
主人公は犯人をひたすら追っていって従業員を助け出そうとする。
初動でミスらず動いてれば助かったんじゃないのっていう事件は日本でも良く起こるけど、
利害やらシステムが複雑に絡みあって女性はその救出のポケットからこぼれ落ちてしまう。
出てくる猟奇殺人犯のなんていうか、
感情の読めなさみたいなサイコっぽいところを上手く演じててゾクッとする。
韓国映画ってカナヅチを筆頭に鈍器が良く出てくるけど、
鈍器じゃ簡単には殺れないから無駄に血飛沫が飛ぶ、
アメリカとかだと銃で撃って終わりだけど、
韓国映画はその辺陰湿というかジメッとしてるなと感じる映画が多いです。
出てくる子供が聡明でカワイイ。
この薄暗いドロッとした映画にこの子が出てくることで、
その濃度が薄まってる感はあるけど、
基本的にはかなりエグいシーンが多くて、
持ち上げて落とすみたいなド鬱なストーリー展開なので、
そういうの苦手な人はキツいかもしれません。
あとは、カマラワークも上手くて、
出てくる人物の感情を天気で表現したりが巧みです。
例えば、
悲しい気持ち→土砂降りの雨
こんな感じで
雨と涙をうまいことシンクロさせて魅せる映画になっています。