映画【アメリカン・スナイパー】
アメリカ海軍特殊部隊、
Navy SEALDsに所属し、
レジェンド(伝説)と呼ばれた米軍史上最高の狙撃手、
クリス・カイルの物語。
クリス・カイルの軍人とかスナイパーとしての凄さっていうよりかは、
戦争によって人間が壊れていく様の方に重点が置かれている。
その腕で祖国や仲間を守るという大義と、
そのためには人を殺さなければならないという矛盾(子供でも)、
その葛藤の中で徐々に心は蝕まれていき、
結果的に自分と家族は犠牲になってしまう。
退役軍人のPTSDは社会問題だけど、
極限の状況で殺ったり殺られたりしてたら心なんて簡単にぶっ壊れるよなと思う。
ただ、
軍人って星条旗を胸に戦ってるんだなって感じることが多い。
その想いが強ければ強い程そういう葛藤も生まれるんだけど。
それがアメリカでいう制服を着るってことなのかなと思う。
画の中にMARVELのパニッシャースカルがかなり出てくる。
クリス・カイルが好きだったらしい、
カッコいいですね。
そしてアメリカン・スナイパーを監督したクリント・イーストウッドのクリス・カイル(160人を射殺した主人公のモデル)の総評ですが、
彼をこう評価しています 彼は運命につかまったんだ。
この言葉は非常にしっくりきます。
これは主に彼の最期を指していってるんだろうけど(彼の最期はPTSDを患った元海兵隊員に射殺される) 映画評論家の町山智浩さんは、
それをカルマっていってて、
因果応報とか、
天罰覿面とか言い換えれるような言葉は色々あると思うけど、
それよりも輪廻っていうかな、
それが廻り廻って自分自身に死が返ってきてるって感じで、
なんかこう目に見えない何かみたいなものを感じざるを得ない、
因果は廻る。
運命にリング性のようなものがあるとすればですが。
非常に色々考えることが多い映画でした。
こちらはかなり有名な作品で、
この作品が好きだとおっしゃる方も非常に多いです。
是非、一度ご覧になられてみて下さい。